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「The Miracle」の位置づけ

The Miracle - QUEEN

SさんのBlogにコメントを書こうとしていたら妙に長くなってしまったので、トラックバックという形で送らせていただきます(^_^;)。確かコメントには文字数制限があったような…

Sさんは、QUEENのアルバムの中でも唯一聴いていなかった「The Miracle」を最近ようやく聴いたそうです。
そして「正直、物足りないアルバムだと感じた」のだそうです。

けっこう痛いとこついてます(笑)。
実は私にとっても「The Miracle」はなじみの薄いアルバムです。
(一応リアルタイムで聴いてはいましたが。)
なんでそうなっちゃったか自己分析すると、多分活動停止中の3年間というブランクによるものだと思います。
QUEENが新譜を出さなくても、聴く音楽にはぜんぜん困らなかったのです。
QUEENに対する意識がだんだん薄れていく中でリリースされた「The Miracle」。
先行シングルの「I Want It All」を聴いた時は確かに胸が熱くなりました。が、なんとなくその気持ちが長続きしなかったんですね。

白状しますが、当時はQUEENにマンネリを感じていて、彼らの新譜に対する期待がだいぶ低かったのです。
ただ、この「The Miracle」の時と「Innuendo」の時に感じた気持ちはかなり違いました。
「The Miracle」はあまり印象に残らなかったのに「Innuendo」は一聴して全盛期に通じる何かを感じました。
そしてこの時、曲のタイトルや歌詞を見て妙な胸騒ぎを覚えたのですが、これがフレディからの鬼気迫るメッセージだったと知ったのは同じ年の11月…。

さて、Sさんが「The Miracle」をどうしてこんなにも淡白に感じたのか、よけいなお世話ですが勝手に分析してみました。
もしかすると、過去のアルバムに存在したメンバー1人1人の個性=毒を感じなかったせいかもしれません。
このアルバムから「Music by QUEEN」という表示になっていますが、今までのようにメンバーが各自で作った曲を持ち寄り、その中から数曲選んで録音されたのではなく、各自が持ち寄った「アイデア」を4人で煮詰めていくという形での共作になったのです。「Innuendo」も同様です。
(とはいえ、誰がリーダーかはなんとなくわかるのが面白いのですが。)
つまり、あのアルバムは正真正銘4人の個性がぶつかりあうことによる化学反応で出来上がった作品なんです。
だからこそ、誰が歌うかといえばバンドの看板ボーカリストであるフレディなんです。
それまではほぼ作曲者がリーダーシップを取っていたらしく、その結果として、歌えるギタリストや歌えるドラマーが歌っていたのだと思われます。
「The Miracle」はジャケットが示すように、QUEENのメンバーがひとつになった作品といえます。その「まとまり」が逆に没個性と感じ、人によってはピンとこないかもしれない。

アルバムの印象というものは、そのアーティストに何を期待するか、どこが好きかという個人的な好みに依存される部分が大きいです。
「オペラ座の夜」と「QUEEN II」あたりが傑作だといわれているのをよく目に(耳に)しますが、この頃の彼らはオーバーダビングで音をかなり作りこんでいました。そういう音が好みだったら、後期のQUEENはあまりおもしろくないかもしれない。
逆に、彼らの「常に今の自分たちの音を探し求めて進化し続けるバンド精神」を好意的に見ていたファンは、シンプルなロックに変化したり、「No Synthesizers」の文字が消えうるさいくらいにシンセを多用したり、ビートの効いたファンキーなリズム中心になったりしても、すべて受け入れていたはずだし。

バンドに少しブランクがあった後の活動再開の時にファンが期待するのは、おそらく「往年の音」か「全く新しい音」だと思うのですが、Sさんにとっては「往年どころかひとつ前のアルバムともあまり変わってないような…」とがっかりするような要因が多かったのかなぁ?なんて勝手に想像してしまいました。

「うーん・・そう知っていたならあんましフレディにムリさせんでも良かったのになぁ。」とコメントに書かれていましたが、これは冗談?かと思いました(^_^;)。
フレディにムリをさせたのではなく、フレディの意思(=QUEENの意思)だったと思います。
「The Miracle」リリース後、すぐに「Innuendo」のレコーディングに入ったそうですが、それはフレディの呼びかけにメンバーが全員一致で応じたのだそうです。(もちろん、彼の余命が短いのは知っていました。)
スタジオに缶詰になるのは、ミュージシャンにとって楽しいことではないようです。
病にもかかわらずそんな環境に身を置いたのは、フレディが少しでも多くの作品を残したかったという彼の熱意によるものです。

書いてたら異常に長くなってしまいました。要点絞れてない文章ですみません(^_^;)。

私は「The Miracle」の中ではタイトルソングが一番好きです。
フレディの死後この曲を聴くと必ず涙が出てきて困りました。
ミニチュアQUEENが出てくるPVも秀逸です。

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Comments

Sakiさん、TBありがとうございました。
さすがSakiさん、自分のような底の浅いリスナーとは違いますね。
後ほど自分のBLOGできちんとご返信いたします。
でもたぶん明日以降。(笑。なぜかやはりよそのBLOGへのコメントのほうが楽しい?)
取り急ぎお礼まで。

いえいえ、私も薄っぺらいリスナーですから(笑)。
ちなみに私のリアルタイムは「Jazz」の頃だったので、「The Game」よりは「Jazz」のほうに思い入れがあるんです。

コメントが読める日を楽しみにしてます(笑)。

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