« Life Is Peachy | Main | Korn来日決定! »

KoRn

Korn KoRn

1.Blind  2.Ball Tongue  3.Neet To  4.Clown  5.Devine  6.Faget  7.Shoots And Ladders  8.Predictable  9.Fake  10.Lies  11.Helmet In The Bush  12.Daddy

1994年リリース、衝撃のデビュー作。
長く伸びた男の影が怪しい、ちょっと不気味なカヴァーアート。
リリース当時から独特のKornサウンドで衝撃を受けたファンが大勢いたのに、自分のところまでこの波はやって来てなかった。っていうか、なんで知らなかったんだろう。(ROCKファンとか言えないよ>自分)バンド名を知ったのが2003年以降なら、アルバムを通して聴いたのも今年初めてで。最初に買ったのはこのデビューアルバムとグレイテスト・ヒッツ。

CDを買ってみようと思ったのはネットラジオで聴いた「Shoots And Ladders」がきっかけ。Kornというと「Did My Time」や「Right Now」みたいな、ちょっとパワーのある曲ばかり歌っているバンドと思い込んでいたし、何年活動しているバンドなのかもよく知らなかったから、この曲を聴いた時は「私が知っているKornと全然違う」とある種の衝撃を受けた。そこからはもう、彼らを知りたいという一心で情報収集(インターネットでなんでもわかるいい世の中になりました)。この曲が入っている1stアルバムは非常に評価が高く、これを理解できない人はKornファンではないかのような意見が多いのがやたら気になる。自分はどう反応するんだろう?という興味がわいた。

それと、今年Slipknotにはまってたことが最も大きな要因。ヴォーカリストの歌い方に類似性を感じたから。まるっきり同じというわけじゃなくて、感情の込め方に何か通じるものがあり、それが私の心に迫ってきて「彼らを聴かなきゃ」みたいに思わせたことは確か。あとは音がなんだか彼らの1stに似てると思ったこと。後でプロデューサーが同じだったのを知った時は、そっち方向のアンテナが私には張られているんだなと笑った。普通は聴く順番が逆だけど(笑)。(Kornのがデビューが先で、Slipknotのほうが彼らの影響を受けているバンドだから。)

いつも通りの長い前置きでしたが(笑)ここからが感想。
正直にいうと、アルバムを通して聴いたばかりの数回はあまりピンと来ませんでした。先にグレイテストヒッツを聴いて、比較的最近の音のほうに反応していたので、大絶賛されている初期の音になかなか馴染めなかったのです。割とキャッチーで重厚でゴージャスめな最近の音に比べ、初期は(曲自体はヘヴィだけど)楽器ひとつひとつの音の重なりはどちらかというとシンプルで、歌ってはいるけどメロディがあるかないかわからないヴォーカルだし、ラップの部分も多いし、決して楽しいとはいえないタイプの音で、明らかに「聴く人を選ぶ」音でした。だから、先に買っていたのに一旦聴くのをやめ、「Untochables」や「Take A Look In The Mirror」を先に聴き込んでレビューしてしまう始末。初期の音を聴きたくて先に1stを買ったはずなのに、ちょいと本末転倒気味。
この時点で1stはとにかくじっくり聴いていこうと決意。レビューも一番最後に書くことにしました。

10~12月はほぼKorn漬け。このアルバムもたびたび聴いてましたが、本格的に聴き始めたのは11月になってから。聴き込む毎に「Blind」のじわじわ始まる感じがクセになり、「Are you ready?」でぞわーっと鳥肌立っちゃうような感覚がやみつきに。そしてMTV2で見た「Blind」PVのJonathanの姿にも影響されたかも。最初の衝撃は「顔つきが違うほどJonathanが痩せてる!」ってことでしたが(ここ笑うとこじゃないから(^_^;))、歌い方とか音に鬼気迫るものを感じ、音だけ聴いていた頃から感じていたものが映像を交えることによりパワーアップし、そこからぐいぐい引き込まれていった感じです。
今ではこういうスタイルの曲はめずらしくないけれど、これが1994年の作品で、あの時代からこういう音を作っていたバンドがあったんだという、ファンから言わせたら「何をいまさら」的なことが自分には驚きで新鮮で、そして知らなかったことがショックで。

度重なる情報収集により彼らのプロフィール(特にJonathanの幼少期の悲惨なイジメ体験)も知り得て、歌詞に込められた怒りや憎悪、悲哀が痛いほど伝わってきました。ピークはやはり"Daddy"。こんな風に堂々と泣いて歌っている曲を聴いたことはなく、本当にもらい泣きしてしまいました。これ以外にも深く心の中に入り込んでくるような曲が多いです。痛いほど心に染みます。

++++++++++++++++++++++++++-
音への反応は人それぞれであり、これをいいと感じる人がいることもピンとこない人がいることも理解できる。ちょっと前の自分だったら「メロディが少ない」とか言って理解できなかったかもしれないし。
2ndはこの延長線上ではあったものの、3rd以降はリリースする度に少しずつ方向性を変え、人を驚かせたり落胆させたりしている彼ら。彼らはその時々で自分たちの音を表現するための最良の方法を考え、常に試行錯誤しながら前進している。方法を変えただけで彼らであるということには変わりないのに、初期のファンの多くはこの頃の音を求めてしまう傾向にあるみたい。これを最初に聴いて衝撃を受けたKornファンなら多分そうなんだろうな、と思う。でも新旧作をこの2ヶ月間で一気に聴いた私にはもはやその感覚は持てない。アルバムをリリースする毎の変化が逆に面白く、この人たちはいったい何をやりたいんだろう?という興味でいっぱい。その辺は遅く入ったファンだから持てる感覚なのかも?

最近Jonathanはある雑誌のインタビューで「あの(1st、2ndの)頃は病んでいた」と言ってました。そういう時だったから作れた音なのかもしれない。

« Life Is Peachy | Main | Korn来日決定! »

Comments

The comments to this entry are closed.