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試写会:メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー

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メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー
原題:METAL: A HEADBANGER'S JOURNEY
監督:サム・ダン、スコット・マクフェイデン、ジェシカ・ジョイ・ワイズ
出演:サム・ダン/アリス・クーパー/トニー・アイオミ/ブルース・ディッキンソン/ゲディ・リー/ロニー・ジェイムス・ディオ/ロブ・ゾンビ/トム・モレロ/コリィ・テイラー&ジョーイ・ジョーディソン/レミー/ディー・スナイダー/ヴィンス・ニール 他
(5/1 SHIBUYA-AX)

(イントロ)
異変は1986年-ヘヴィメタルが世界で最も有名な音楽となった。
若者は髪を伸ばし、メロイックサインを振りかざし、そしてエアギターを弾いた。しかし、それを好まない者もいた。
批評家は、メタルは野蛮な音楽であると非難し、“不快” “悲惨” “危険”とまで評したのだった。
当時、ヘヴィメタルはモラルをかき乱す存在で、メタル・ファンは生活水準が低く、将来性のない若者ばかりであるとみなされた。

「なぜメタルはいつも偏見を持たれ非難されるのか?」そんな思いに取り憑かれた一人の男が、その答え探しに旅立った+++++。


で、ここからが感想。
トークイベントに出演したマーティ(フリードマン)も言ってたとおりに「勉強になる」部分が多いまじめなドキュメンタリー映画です。
エンターテインメント性が全くないわけではないけど、ライブシーン満載でもないし、出演ミュージシャンは多いにしろその系統を代表したミュージシャンが何組かという感じなので「あの人たちは何で出てこないの!」なんて不満を感じる人ももしかしたらいるかもしれない(笑)。
でもHeavy Metalを好きな人なら最後までおもしろく見れると思います。

旅立ったのはカナダ出身の人類学者サム・ダン。彼も少年時代からのメタル好き。(大学にヘヴィメタル学科がなかったから人類学を専攻したというのはなんだか笑えた。)この音楽を理解したうえで、あえて学者的な視点で分析しているという点がなかなか普通じゃない。

彼はメタルの聖地であるLA、ドイツ、ノルウェー、バーミンガムなどを訪れてミュージシャンに取材し、そのルーツに迫っていくのですが、なんだか自分も一緒に旅をしてるような気になりました。取材でミュージシャンに会えるなんておいしいなぁとばかり思っているのは甘い。時々大変な目にもあってるみたいでした。

ミュージシャンの言葉によってメロイックサインのルーツとかロックを象徴するもののルーツ等が一つ一つ解明されていくのはおもしろかったです。特に好きというミュージシャンでない限りたとえ有名で知っていてもその人がどんな人かよくわかってないから、インタビューはすごく興味深かった。みんな協力的でいい人という印象が残りました(笑)。作ってる音楽のイメージと一致しない人のが圧倒的に多いんですよね>メタルな方々って。
でもノルウェーのブラック・メタルな方たちだけは違う…何考えてんだこいつら?でした(笑)。恐いっていうか、度を通り越して笑いたくさえなる感じ。どんな分野であれ、宗教が絡むと恐いな。

映画にはロック系統図が時々出てくるのですが、あっという間に画面が切り替わるので長い間見ていられない。(パンフレットにあれが載ってるなら買っても面白いかも。)だから、自分が多少知ってる分類だったりすると誰がいるのか目を凝らしてみたりして。暗い中であんな小さい字で映されてもねぇ…系統図は映画館向きじゃないと思いました。DVDになってから自宅で見るべし→映画を薦めてないと言う意味じゃないですよ(笑)

この映画を観に行こうと思うくらいの人は、おそらく偏見も持たず非難もしないような人が断然多いはず。
だからどのへんが非難の対象になってるのかはだいたい予測できると思うけど、この映画の分析はけっこう細かい。いろんな視点から突き詰めてるので見応えあります。

今既にメタル好きな方はもとより、なんでこんな音楽が好きなの?と疑問に思ってる人に一度見て欲しい映画です。

6/24より公開です。

ネタばれ含む感想Part.2。

さすがライヴハウスだけあってすごい爆音。耳が死ぬかと思いました(笑)。
耳栓を持っていかなかったのは失敗でした。
ティッシュをまるめて入れておきましたが、かなり不快感と闘っての鑑賞でした。
あとお尻痛かったー。椅子が硬いんだもん。

映画で一番最初に出てきたミュージシャンは多分ゲディ・リーだったと思うぞ。声が出てくるとすぐわかったけれど、彼にインタビューしてたのは「Heavy Metalと最初に言われたのは誰か?」という質問だったような。さすがはカナダ出身の監督(兼出演者)だけあってカナダのバンドを最初に持って来たのか、と勝手に感心してたんだけど関係なかったかな。(ゲディはけっこう出番多いです。)RUSHのライヴシーンは確か出てきませんでした。使用されてる曲も"Working Man"だけだったし、ほかのメンバーも出てこなかった気がする(間違ってたらすみません)。

個人的に印象に残ったのは、ロブ・ゾンビって実は曲を一度も聴いたことはないけどこんなカッコイイ人だったんだと思ったり、トム・アラヤがいい人臭をプンプンさせてたり(笑)、ジョーイと2人一緒に映ってるにもかかわらず1人で喋りまくるコリィ・テイラーの出番の多さににんまりしたりとか、出番は少ないけどマンキーの喋る姿を拝めてうれしかったりとか、ですね。
それから、Venomって聴いたことないけどどんなに恐い音楽なの?と興味を持ちました。たまたま来日が決定したのを知ってたんで、映画を見てタイムリー!って思いました。(あとCannibal Corpseもちょっと興味持った(笑)。デスはムリかしら。)
Slipknotの(sic)のライヴシーンが最後にちょこっと出てきた時に体の揺れを抑えられませんでした(笑)。もうちょっと長く観ていたかったけど、そういう映画じゃないしね。

時に取材はロックを愛してやまないファンにも向けられたりするのですが、その考え方には(私と全く同じではないにしろ)かなり理解&共感できました。どこまでするかその表現の度合いが個人で違うんだけど、彼らを支えているのはファッションとして好きってことじゃなくて、内面を支えている物のひとつなんだよね。なんていうか、考え方、生き方がロックそのものっていう感じ?
ファッションとして好きな人もたまにいるんだろうけど…そういう人は年とったら「過去の汚点」みたいに考えてやめるのかな(笑)。

え、私ですか?No Answerで(笑)。

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Comments

本当に「勉強」になりましたねえ。ノルウェーに行ったら気をつけようとか(えっ?)。(^_^;)

ロブ・ゾンビのかっこよさは他の人たちと一線を画していましたね。垢抜けてるというか。アラヤさんはほんとにいい人でお友達になりたいと思いました(^.^)。

ファンの子たちの言い分はそれなりに理解はできるけど「他人がなんと言おうと自分だけのファッションや生き方を貫くんだ」と言っていながらみんなと同じメタル・ファッションというのはちょっとなあ、と苦笑してしまいました。でもまあ若い頃って誰でもそうだものね。人と違っていたいと思いながら、仲間を求めてしまうという。問題はそこからどういう大人になっていくのかということなんだろうな。

こっちにレス(笑)

>でもノルウェーのブラック・メタルな方たちだけは
>違う…
>何考えてんだこいつら?でした(笑)

MAYHEMだっけ?大体予想がつくな(笑)
もし深く知りたいのであれば"Inner Circle"(だっ
けな?)を調べればわかるかもね。
元々キリスト教が生活の一部と化している外国の考え
方を日本人(というか非・キリスト教圏の人間)が
理解するのは難しいのと同様に、彼らの考えを理解する
のも難しいかもね。

Cannibal Corpseは初期より現在のVocalの方が聴きや
すいかな?(以前Corpsegrinderの所属していたバンド
"Monstrocity"もイイバンドだったんだけどねー)。
つい最近新譜がリリースされたんだけど、中々
イイ作品でしたな。個人的に好きな曲を上げると
したらやっぱ"Hammer Smashed Face"だね。

VenomとSodomとOnslaughtとDeath Angelの来日決まった
らしーっすね。特に前者2バンドは思い入れが強い
(オレの尊敬するベーシストはVenomのCronosとSodom
のAngelRipperだったりする。まだいるけどね)んで
今から楽しみっす!。
Venomの音なんだけどオーソドックスなThrash・・・
つーよりThrashの元祖だったりします。「恐い」って
のは歌詞が黒魔術/サタニズムだったりシャーマニズ
ムだったりドラッグだったりとマイナス面を取り扱っ
ているからかね??まーSlipknot聞けるんだったら
ぜーんぜん平気だと思うぞ(そんな馬鹿っ速くないし)

>shohさん

トム・アラヤは昔読んだ記事でAlice In Chainsが好きだと言ってる頃からお友達になりたいと思っていました(笑)。

メタルファションって実際、1人でやると浮きますよね(笑)。
だから逆に同志が集まりやすいんじゃないでしょうか。
つまり「自分は人と違う」と自分では思ってる人たちが、結局横のつながりを求めて集団になっていっちゃうという感じ?


>はまぁ

あまり深く知りたくはないかも(笑)。
考え方は正しいとは思えないけど、それだけまじめに向き合ってるってことなんだろうなとも思う。
(けど放火・殺人はよくないよね…(^_^;))

Cannibal Corpseはmyspaceでいま音聴いてみてます(笑)。
演奏は嫌いじゃないけど、歌がやっぱダメっす…(慣れそうにない)
映画でも取り上げられてたけど、すばらしいジャケットの数々ですね(^_^;)。

「Venomが恐い」(怖いのニュアンスが強いかな)というのはね、たしか出演者が「Venomは怖くて聴けなかった」って言ってたのよ。
だからどう怖いんだろう?と思ったのね。
曲はフツーに聴けそうです(^_^)。
問題は歌詞のほうなのかも。

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