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Alice In Chains@Fuji Speedway(7/23)

UDOフェス旅行記にも書いたように、The Pussycat Dollsが始まる前に最前列に移動するつもりだったのですが、その時点じゃ最前列確保はムリでした。アリス後もそれほど動きがなかったので、一部がアリスファン、他はポール・ロジャースかKISSファンだったのかもしれません。

2002年4月にレインが他界し、ジェリーのソロはまだしもアリス・イン・チェインズとしてのステージを見ることはもうないと思っていました。
それが今年になって活動を再開、皮切りはヨーロッパのフェスでしたが、日本のフェスにも参加決定。
久々に彼らを観た時私はどう感じるのか。
彼らを再び観れたという喜びに満たされるのか、そこにレインはいないという悲しい現実を思い知らされることになるのか。


アリス前のThe Pussycat Dollsは特に興味もなく、あくまで次のアリスのための場所確保で見ていました。
しかし、そんな私の油断をついて、舞台袖にジェリーほかメンバーが入ってきたのを発見!
一気に興奮し、後ろにいた友人にまで「あそこにジェリーが!」「ウィリアムもいるよ」などと報告しまくり。(迷惑)
そこからはもうステージ中央は観ずに、視線が右往左往。
左袖からウィリアム(青いTシャツだからすぐわかる)がステージから丸見えの場所で彼女たちを観てたり、自分では陰から観てるつもり(だがこっちからは丸見え)のマイキーを、彼らの出番が来るまで静かに見つめていたのでした。

The Pussycat Dollsが終わり、何も置かれてなかったステージにアリスのメンバーの機材が一気に運び込まれたのですが、ショーンのドラムにはレインの絵が…

こんな感じ。
060729_sean

サウンドチェックが開始され、もう間もなく始まるという空気が漂いはじめ、その1分1秒が長く感じられる。


そしていよいよ目の前にジェリー、ショーン、マイキー、ウィリアムが登場。
メンバーの服は全体に黒っぽい。ジェリーはCBGBのTシャツ。
彼らが目の前にいるということだけで心の中はかなり興奮状態。

setlist

1.Sludge Factory
2.Dam That River
3.Rain When I Die
4.It Ain't Like That
5.Again
6.Junkhead
7.Love, Hate, Love
8.Nutshell
9.No Excuses
10.Down In A Hole
11.We Die Young
12.Them Bones
13.Rooster
14.Man In The Box(feat. Sebastian Bach)
15.Would?

1.Sludge Factory
ヨーロッパのフェスでもこの曲から始まるセットリストがあったので予想はしてたけど、日本でもこれで来るとは。
「アリス・イン・チェインズ」の曲は日本では演奏されていないので、これが初めて聴いた曲。
できればレインの声で聴きたかったけど、もう2度とこのバンド名義ではライヴが見れないと思っていただけに、3人に再会できたということだけでも正直うれしかった。
そしてその気持ちが、レインの声ではないということを少しだけ薄めてくれたかも。

なんて冷静に書いてるけど、実はその時音はあんまり耳に入ってきてなかったかもしれない。
自分の視線はずっとジェリーに注がれてたから。
目の前に、ギターを弾いてる、動いてる、頭振ってるジェリーがいることに、今ジェリーと同じ空気を吸ってるってことに、ものすごく感動してた。

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2.Dam That River
少しアップテンポな曲になったせいで観客のノリもよくなってきた。
ウィリアムもこの曲はよく歌えてるほうだと思う。

3.Rain When I Die
またまた「Dirt」からの曲。
相変わらずノリにくい曲が続き、アリスらしいなと微笑んでしまう。
少し余裕が出てきたのでマイキーやショーンもチラ観(笑)。

アリスの演奏中は小雨や霧雨が降ったり止んだり。
辺り一面が濃い霧に覆い尽くされ、それを見たウィリアムは「スモークマシンみたいだ」他いろいろ話す。

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4.It Ain't Like That
ジェリーがNickelbackのライヴでゲストに呼ばれてこの曲を歌ったことをふと思い出す。
ジェリーは自分が歌わずにギターを思い切り弾いてるほうが本人も楽しそうなんだよね、なんて思う。
普段は右の定位置で、時々真ん中に出てきてギターソロを弾くジェリー。
いつもは寡黙なギタリストという感じなのに、時々切れたようにヘドバンする姿を見せるところがなんとも彼らしい。

5.Again
ノリはいいけどウィリアムのヴォーカルにやっぱり違和感。
レインが歌っている姿を見ておきたかった。
ヴォーカルのことを気にしてもしょうがないので、ジェリーに集中(笑)。
彼がいきなり力強くヘドバンする姿がカッコイイ。

6.Junkhead
ノリのいい曲の後に重い曲。アリスらしいや。
ウィリアムはこういう感じの曲(スローな感じで熱唱が入るタイプ)のほうがうまいと思う。

この曲のあと、ウィリアムが観客に挨拶してた。
あとで「Rock Am Ring」の音源を聞いたらその時とほとんど同じようなことを言ってた(^_^;)。

7.Love, Hate, Love
ジェリーのギターが聴こえてきたときはまさか?と思ったけれどこの曲も演奏。
前回の来日では多分演奏してなかったと思う。
会場内が重い空気に包まれる…
途中、ショーンが立ち上がってドラム叩いてたのってこの曲だったかな?(ど忘れ)

ウィリアムの「アリガトウ」が妙にうまいです。

8.Nutshell
この曲はかつての来日公演で、まだ幕を下ろしたままの状態でオープニングに演奏された曲。
だからその時レインが歌っている表情も、ジェリーがギターを弾いている姿も見たことはなかった。
後に「Jar Of Flies」がリリースされた時1回聴いて、来日で演奏されたのはこの曲だとすぐわかった。
そして大好きになった。
レインのUnpluggedでの表情が思わず浮かんだ。
でも聴こえてきた声はレインではなく、ウィリアムがこの曲を歌ったのも1度も聴いたことがなかったから、免疫のない私の頭は混乱した。
その時「Nutshell=レインの声でなきゃ自分はダメなんだ」と悟ってしまった。
そして、ここにレインはいないのだと強く意識してしまった。
そのせいで、この曲の間は平常心でいられなくなってしまった。
涙が出てきた。言葉では説明しにくい感情だった。

ジェリーは歌に入る前に「song for Layne」とか言ったらしい。よく聞こえてなかった。

9.No Excuses
この時だったかな、ウィリアムがギターを手にしたのは。
だから「Angry Chair」?そうじゃなきゃいいな、とちょっと思ってしまった。
最後のところ、アコースティックギターの音とエレクトリックギターの音が交差するところがあるんだけど、ジェリーとウィリアムが仲良くギターの音を重ねる姿が何故か私の癇に障ったみたい。
複雑なファン心理。
先にジェリーとレインが同じことをするのを見ておきたかった。ただそれだけ。

10.Down In A Hole
この時のジェリー、手振りを交えギター担当のローディーになんか言ってた。
何か不満があるような感じだった。
そういうやりとりをしばらく繰り返してた。
曲に集中してない?それとも集中したいけどできない?といった感じに。
それが解決してないうちに途中でどうでもよくなったような顔をして、自分のパートを淡々と歌ってたように見えた。(あくまで想像。PAの調子でも悪かったのかな?)
泉大津ではそういうシーンが多くみかけられたとか。
それでこの曲の間は機嫌悪かったのかな?とちょっと不安だったのです…

この曲が終わり、ジェリーが何かの曲の一部を、マイキーがRotten Appleのイントロを弾いたりしてるのを聴いたウィリアムがすかさず「あちこちで脱線してる…」なんて指摘。

少しの間を置いて、今までほとんど喋っていなかったジェリーが、おとなしめの曲が続き静まりかえった空気の流れを変えようとしたみたいに突然観客を煽るような感じで喋り出した。
ジェリーの一言は反応が大きく、場内一気に歓声の渦。
演奏中はずっと辺り一面を濃い霧が覆ってたんだけど、ジェリーはたぶん何か言いたかったんでしょう。
彼の口から「Misty Mountain Hop」というコメントが。
するとマイキー、Zepの「Misty Mountain Hop」のベースラインを弾き、ステージからは笑いが聴こえてくる。
なんだかなごんだいい雰囲気になってきた。
(別にいままでが悪い雰囲気だったわけではないのですが、彼らの曲調から立ったまま固まってるような観客も多くて、ちょっと盛り上がりに欠ける雰囲気は否めなかったんです。)

11.We Die Young
12.Them Bones
この2曲はジェリーの声も手伝ってすごい盛り上がってました。
ステージと観客が一体となったライヴはいいね。

終了後、マイキーがEnter Sandmanのイントロ(得意技)。
彼は目立たないけどいろいろやってくれる陰のムードメイカー。
演奏中は細い体でベース持ってよく動きます。

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13.Rooster
イントロのギターが始まった時に観客からすごい歓声が上がっていたから、この曲のファンて多いんだろうな。

VH1 Decades Rock Live "Heart"の時にウィリアムが歌ったのを聴いてすごく違和感のあった曲。
個人的にすごく思い入れが強いので、この曲に対しても不安を隠しきれなかった。
イントロが始まった時から「ああ始まってしまった」という複雑な思い。
前回ライヴでこの曲を聴いた時「この曲を生で聴けてうれしい。来た甲斐があった」と思って涙が出たくらい、私にとっては象徴的な曲となっていた。
今回、全く違う状況で聴くことになってしまう。
「演奏を再び聴けてうれしい」気持ちと「歌っているのはレインではない」悲しい気持ちとで、ちょっと不完全燃焼。
ウィリアムの歌は悪くないんだけど、自分の感情の整理がどうにもつかない。
レイン以外の人が歌ったら、私はみんなそう感じてしまうんだろう。

ジェリーの紹介でセバスチャン・バック登場。
なぜかKISSの「べス」を歌うバズ(UDOフェス公認Tシャツを着てる)。
10年前、アリスがKISSリユニオン時のオープニングアクトでショーンが似たようなことをやってるビデオを見つけたけど、それを意識したんだろうか?
そしてレインの名前を呼び歌い始めたのが「Man In The Box」。

14.Man In The Box
アリスのライヴはMCがそれほど多くなく、どちらかというと淡々と曲が演奏されていくタイプ。
(時々ショーンがヘンなことやっちゃったりするけど。)
そんな中にお祭り男バズが入っちゃったもんだから、このステージ中で一番盛り上がってしまった気がする。
不本意だが仕方ないよね。
バズ流の「Man In The Box」はシャウトが入るちょっと派手なバージョン(笑)。

15.Would?
「One more」と言って演奏が始まったのが「Would?」。
これが最後の曲…寂しいけど楽しまなくては、という思いでジェリーを、ショーンを、マイキーを、そしてウィリアムをただひたすら見入る。
そして演奏が終わる。

ちょっと自分の気持ちが逃げていた時間もあったけど、彼らのステージには大満足。
ジェリーが最後「Could be back.」と口にしてくれたから、また来てくれるかもしれない。
最後の挨拶をするジェリーは微笑んでいた。そんなことがうれしかった。
その場を去ろうとした時、マイクの処理が悪くて落ちてしまい、ものすごい音がした。
ジェリーは一瞬たじろいだが男らしく去っていった(^_^;)。

ちょっと放心状態。
でも、UDOフェスはまだまだ続く。
次はセカンドステージに移動しなくては。

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Comments

こんばんは~。
Sakiさんのレポートにシンクロというか、感情移入してしまいました。
自分だといつもしょうもないレビューになっちゃうので(^^;
生き生きとしたレポ最高です。
ライヴ…やっぱりいいですよね…。

ゆずさん

こんな長くズルズル書いてしまったレポを読んでいただいてどうもありがとう。
QUEENのときもそうだったんですけどね、今細かく書いておかないと後で忘れちゃいそうなので(笑)

ライヴはその時でしか味わえない感動がありますから、後で見るからいいや、なんて思わないようになりました。
観たい気持ちに遠慮はいりませんよね。

どうもコメント&TB、ありがとうございました。

とても、詳細なレポートで、読み応えあります。

ジェリーの心中を察することができないので、いまいち、コメントしづらいのですが、定期的にAICとして、活動するんでしょうか。

レインがいないのを理由に今の活動を切って捨てたようなコメントをするのも、どうかとも思うんですが、やっぱり、微妙な気持ちがあります。

AICの名前って、僕にとっても大きいんで、ジェリーのソロの時も(特にソロの2枚目なんか)、いい曲多かったんで、あ~あ、ボーカルが...なんて、やっぱり思ってしまいました。

ずらたんさん
コメント遅くなってしまってごめんなさい。
こちらこそどうもありがとうございます。
また1人アリスファンが見つかってうれしい気持ちでいっぱいです。

定期的に活動するつもりかどうかはわからないですが、彼ら、たぶん気が済むまでやるんだと思います。
ただしそれは以前のAICとしてであって、新生としてやってるつもりはないような気がします。

ジェリーは某雑誌のインタビューで「俺たちが再び一緒にプレイしようと決めた意図は、自分たちが作ってきた音楽を改めて祝福しようという…最後にもう一度きちんとした形で演奏して、世界各地で俺達を支えていてくれたできるだけ多くのファンに感謝の気持ちを届けたい、ということろにあったんだ」と言っています。

またショーンは"We're not trying to replace Layne…We want to play these songs one more time, and if it seems like the right thing to do, it'll happen. I don't know how long it will go or where it will take us. It's kind of a tribute to Layne and our fans, the people who love these songs."と言っているように、レインやファンに対する感謝の気持ちだと説明しています。

ジェリーの「最後に」がちょっと気になりますけどね(^_^;)。
彼らの意思がわかると、現在の活動について見方が少し変わってくるのではないでしょうか。

タイミング良くNorth American Tourが決まりました。
スケジュールを見ても、彼らはやる気に満ち溢れてる感じがします。

将来的に彼らがどう進んでいくかはわかりませんが、今後もファンとして見守っていきたいと思ってます。

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